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屋外看板の耐久性に関わる要素とは?素材・加工方法・メンテナンス方法などを解説
更新日:2025年9月24日 13:51
屋外看板の耐久性に関わる要素とは?素材・加工方法・メンテナンス方法などを解説
屋外看板を設置する際には、風雨や紫外線への強さを表す「耐久性」に目を向ける必要があります。なぜなら色あせや表面の傷が目立つようでは、デザインにこだわっても効果が十分に発揮されなくなってしまうためです。
耐久性に影響する素因は素材の他、加工方法やメンテナンスが該当します。製作時にラミネート加工やUVカット加工を取り入れ、設置後は小まめな点検の機会を設けましょう。
今回は屋外看板の耐久性の定義や素材別の特徴、適切な加工やメンテナンスの方法を紹介します。
屋外看板の耐久性に関わる要素とは?
屋外看板の耐久性とは、悪天候や強烈な紫外線に対する劣化のしにくさを表します。性能を高めるために重要な要素は風雨や紫外線に強い素材、色あせの発生を防ぐ塗料、設置環境を加味した施工方法などです。
耐候性を重視する場合はアクリルやアルミ複合材の使用が適しています。また頑健な取り付けフレームの利用、防さび対策、防水性を上げる構造設計が重要です。
長期間使用し続けても劣化しにくい優れた耐久性を備えるためには、加工方法やメンテナンスを踏まえた複合的な視点が求められます。
屋外看板の素材別の特徴と耐久性比較
素材は、屋外看板の耐候性に大きな影響を与える要素です。日常的に紫外線や風雨にさらされる状況の中、色あせを引き起こさないためには、下地の選び方が大切です。
ここでは屋外看板に使われる主要な素材の特徴や、耐久性を比較します。
プラスチック(塩化ビニール樹脂)
塩化ビニール樹脂は加工性に優れ、コストパフォーマンスも高い素材です。予算の制約が厳しい場合や大量生産が望まれる場面での活用に適しています。
また切断や成形が容易、かつ高彩度のグラフィックデザインが可能な印刷適性を備えています。一方で風雨や雪、紫外線に対する耐久性は高いとは言えず、色あせや劣化が進行しやすいのが難点です。
長期的に一つの看板を使い続けたい場面では、他の素材も併せて検討しましょう。
アクリル
アクリルは耐久性のある素材です。軽量にもかかわらず強度が高く割れにくい他、紫外線による劣化の心配が比較的少なく、屋外で長期的に使用する看板に向いています。
さらに設置やメンテナンスが容易のため、扱いやすさの観点からも優れています。
また光を通す性質をもち、装飾性の高い看板を製作する際に効果的です。高級感や清潔感を想起させる美しい外観を実現しやすく、第一印象を良くするためにエントランスに取り入れる企業もあります。
ただしアクリルの屋外看板は、製作費用が高価になりやすいことに注意が必要です。
ステンレス
ステンレスはさびに強く長持ちが期待できる素材で、耐熱性が高いため、高温の過酷な環境でも黄変や変形が起きにくいのが特徴です。
また表面が滑らかで汚れが付着しにくく、メンテナンスコストを削減したい方に向いています。
さらにさまざまな加工方法にも対応し、美しい仕上がりと耐候性を兼ね備えています。高級感や信頼感が求められるビジネスや商材の看板に用いられるケースが多いです。
アルミ複合板
アルミと樹脂を複合したアルミ複合板は、屋外看板で使われる頻度が高いスタンダードな素材です。軽量にもかかわらず防水性や耐候性が高いことも特徴で、印刷適性があり美しいビジュアルの実現が容易です。
さまざまな魅力を有しながらも費用が高くならないため、バランスが良い素材ともいえます。注意点として、表面に傷が付きやすいので、長期間使用するには定期的なメンテナンスが重要です。
しかし全体的なパフォーマンスが高いことから、屋外看板を製作する際の主要な選択肢として挙げられます。
屋外看板の耐久性を上げる加工方法
紫外線による色あせを防ぐためにはコーティングの活用が必要です。代表的な技法には、以下の3つが挙げられます。
- UVカットラミネート
- UVニスコーティング
- 抗UVインク
ここでは、それぞれの加工方法について解説します。
UVカットラミネート
UVカットラミネートは、透明なフィルムを印刷面の表面に張り付けて紫外線を遮断する手法です。ラミネート加工は防水性や耐候性を向上させる効果があるため、長期的な使用を想定した場面に適しています。
UVニスコーティング
UVニスコーティングは、印刷物の表面に光沢感を上げる特殊なコーティング加工を施す技法で、紫外線のカットにとどまらず鮮やかできれいな画質に仕上げられるのが特徴です。店舗の入口看板やショーウィンドウ内の装飾パネルなど、見た目の美しさや高級感を求められる場面に向いています。
抗UVインク
抗UVインクは、色あせにくい特性を有したインクを印刷物の表面に噴射する技法です。耐候性が高いため、通年を通して屋外に設置するポスターやバナーへの活用がおすすめです。
屋外看板の耐久性を保つためのメンテナンス・点検方法
屋外看板は設置直後から劣化が始まるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。国土交通省は看板の設置者に対し、屋外看板の許可更新申請を届け出る際、定期点検を行うよう呼びかけています(※)。自治体によっては点検の頻度を明確に定めている場合もあるため、確認しておきましょう。
さびの有無、看板の傾き、アクリル板のひび、パネルのがたつき、照明の不点灯、部品の欠落など幅広い項目にわたるチェックが必要です。溶接部分の亀裂・破損、配線状況の劣化、ボルトやビスのゆるみのように、確認に専門的な知見が求められる項目もあります。
屋外看板の劣化が疑われるときは、施工業者に点検を依頼することをおすすめします。
※参考:国土交通省.「オーナーのための看板の安全管理ガイドブック」(2019-10)まとめ
屋外看板の耐久性を左右する要素には素材や加工方法、メンテナンスの頻度が挙げられます。さまざまな素材の中でもアルミ複合板は、外的要因に対する強さがあるだけでなくデザイン面や費用面のメリットもあるため、スタンダードな素材として位置付けられています。
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