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見やすい看板の文字サイズは?
見やすい看板の文字のサイズを決める方法を解説します。看板には目的に合わせたさまざまな種類がありますから、看板の種類に合わせて文字サイズを決めることが大切です。看板のデザインを考えている方はぜひ参考にして文字サイズを考えてみてください。
せっかく看板を設置しても、文字が認識してもらえなければ意味がありません。視認性が高い看板にするためには、見やすい文字サイズで看板をデザインする必要があります。では一体どれくらいの文字サイズだと見やすい看板になるのでしょうか。
今回は見やすい看板にするための文字サイズについて解説します。見やすい文字サイズは看板の用途によっても異なるので、この記事を参考にして看板の目的から見やすい文字サイズを考えてみましょう。
見やすい看板の文字サイズは目的によって異なる
看板といっても大きな道路沿いにたてる野立て看板から、お店の壁につける壁面看板やお店の前に設置するスタンド看板までサイズはさまざまなものがあります。
車で走行している人に認識してもらいたい野立て看板なのに文字が小さかったら見にくいですし、近くで見てもらう看板なのに文字が大きければそれはそれで見にくいですよね。看板の種類によってどういった目的で設置しているのかが変わってくるため、目的によって見やすい文字サイズも変わってくるのです。
看板の種類ごとの視認距離
看板にはさまざまな種類があります。見やすい文字サイズを考える前に、種類ごとにどれくらいの視認距離が必要なのか知っておきましょう。
視認距離 | 看板の種類 |
---|---|
40m |
|
5〜30m | |
5m | |
1〜2m |
上記の視認距離はあくまで目安です。道路脇に設置するのであればその道路の最高速度によっても変わってきます。また重複している看板もありますが、設置する場所やどういった人に見てもらいたいかで視認距離が変わってくることもありますので、看板を作る前に一度考えてみましょう。
視認距離別の見やすい文字サイズ
距離があっても認識できる文字のサイズは、以下の式で計算できます。
フォントや文字色、看板のデザインによっても左右されますが、目安として計算してみましょう。 「国土交通省の公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」によると視認性の高いと言われている文字のサイズは以下の通りです。
視認距離 | 案内用図記号の基準枠寸法 | 和文の文字の高さ | 英文の文字の高さ |
---|---|---|---|
40m | 480mm | 160mm | 120mm |
30m | 360mm | 120mm | 90mm |
20m | 240mm | 80mm | 60mm |
10m | 120mm | 40mm | 30mm |
5m | 60mm | 20mm | 15mm |
1~2m | 35mm | 10mm | 7mm |
和文の文字より英文の方が小さな文字でも視認性が高いのは英字の字画が少ないからです。また文字を太くすることで見やすくなりますが、フォントによっては文字を太くすることで隙間がなくなってしまい、遠くからでは文字ではなくただの色の塊に見えて視認性が下がってしまうケースもあるので注意が必要です。
視認時間を考慮することも大切
看板を設置する場所によって、どれくらいの視認時間が確保できるかが変わってきます。例えば時速60kmで走行する車から看板を見た場合の視認時間と、街を歩いているときの視認時間では明らかに前者の方が短くなりますよね。特にの立て看板や高速道路脇に立てる大型看板の場合、車の速度が道路によって異なるので、それも考慮して文字の大きさを決める必要があります。
和歌山県の定めた「高速道路等沿道における屋外広告物設置ガイドライン」によると、人が1秒間に認識できる文字数は最大15文字と言われています。そして運転中の1箇所の認識時間は0.6秒です。それを元にして考えると、道路脇から5m~15m未満の距離にある看板なら文字の高さは50cm以上、15m以上の距離にある看板なら文字高は70cm以上が望ましいとされています。
歩行者の場合は車ほど早いスピードで通過するわけではないので視認時間はそこまで大きく影響しませんが、車に乗っている人に向けた看板なら視認時間も考慮しましょう。
文字サイズ以外にもフォントや看板の色、文字数も考慮しよう
いくらガイドラインに沿って見やすい文字サイズで看板をデザインしても、フォントや看板の色、文字数によって見にくくなってしまうことがあります。看板は認識されなければ意味がありませんから、さまざまな要素を考慮してデザインを決めましょう。
【まとめ】見やすい文字サイズは文字の縦の大きさ(cm) × 250で目安を知ろう
見やすい文字のサイズには視認距離と視認時間が重要ということがわかりました。文字のフォントなど他の要素にも左右されますが、これらを目安に文字サイズを決めていきましょう。見えやすい文字サイズは「文字の縦の大きさ(cm) × 250」で計算できるので、看板のデザインを考えるときは参考にしてください。視認性の高い看板をデザインすることが集客アップにつながります。
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