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ピクトサインって何?定義や規格、看板に取り入れるポイントを解説
ピクトサインとは、図や記号で情報を伝える視覚記号です。文字を使っていないため、どの言語を話している方にも正しく情報を伝達できます。視覚的なコミュニケーションをスムーズに取りやすくなり、安全性や利便性の向上にも役立てられるでしょう。
本記事では、ピクトサインの概要や規格を紹介します。看板に取り入れる際のポイントも紹介しているので、併せて参考にしてください。
ピクトサインとは
ピクトサインとは、情報を図や記号で示した視覚記号です。文字を使用していないため、言語が異なる方や視覚障害によって細かい文字が読めない方、読み書きが苦手な方などにも情報を正確に伝えられます。
例えばトイレの場所を示すマークや車いすのマーク、非常口のマークなどはピクトサインの代表例です。多くの方々が集まる公共交通機関や公共施設、複合施設などで用いられており、社会全体の利便性向上に役立っています。
ピクトサインの国内規格と国際規格
ピクトサインには、日本国内で基準を定めた国内規格(JIS)と国際基準である国際規格(ISO)の2種類があります。国内規格に基づくピクトサインはデザインに一貫性が生まれやすく、更新や管理をスムーズに行えるのが特徴です。視覚的なコミュニケーションとしても活用されており、幅広い分野で採用されています。
一方、国際規格は世界基準のピクトサインで、国際的なコミュニケーションが必要な場面で積極的に活用されています。例えば、空港など多言語に対応すべき場所で国際規格のピクトサインを用いると、安全性や利便性の向上を目指せるでしょう。情報を正確に伝えつつ、より暮らしやすい世の中にするためにピクトサインは採用されています。
ピクトサインを看板に取り入れる際のポイント
ピクトサインは視覚的なコミュニケーションを円滑にできるため、看板に活用するのもおすすめです。看板に取り入れる際は、以下のポイントに注意しましょう。
- シンプルなピクトサインにする
- 適切な色や形を選ぶ
- 視認性を重視する
シンプルなピクトサインにする
看板にピクトサインを取り入れる際は、シンプルさを重視しましょう。ピクトサインは言語を問わず、誰にでも正確な情報を伝えるために欠かせない記号です。従って複雑なデザインにすると情報量が多くなり、認識しづらくなります。また誤った情報として伝わる可能性もあり、ピクトサインを取り入れるメリットを得られない恐れがあります。
特に通行人や車を運転している方にお店をアピールしたい場合は、パッと見ただけで情報を伝えられるようなシンプルさが重要です。お店の前を通る方は無意識で看板を見ていることが多く、複雑に書かれた情報は瞬時に理解できません。一瞬で判断できるようなシンプルさを取り入れることで、看板としての価値も向上するでしょう。
適切な色や形を選ぶ
ピクトサインで情報を届けるためにはデザイン性だけではなく、色や形にもこだわる必要があります。色には心理効果があり、その意味を理解することで認識されやすいピクトサインを作れます。例えば禁止や停止の意味を持たせたい場合は赤、通路や整頓を示したい場合は白がおすすめです。色の持つ効果を把握すると、より視覚的なコミュニケーションがスムーズになります。
また形においても同様で、円形は安全を意味し、三角は注意を促します。色と形の意味を意識し、その上でピクトサインを考えると直感的に情報を認識しやすくなるでしょう。独自のルールや意味をピクトサインに込めても、全ての方に正しい情報を伝えることはできません。言語を問わず認識できるようなピクトサインを作成すれば、看板としての役割も果たせます。
視認性を重視する
看板にピクトサインを取り入れる際は、視認性を重視しましょう。看板を制作するとき、デザイン性や差別化を重視する方もいるでしょう。しかしピクトサインは視認性を意識しないと、必要な情報を正しく伝えられない可能性があります。
例えばシンプルなピクトサインを作成しても、サイズが小さすぎると視認性は低くなります。また配置や配色が悪いと認識しにくくなり、ピクトサインの役割は果たされません。
そのためピクトサインを看板に取り入れる際は、遠くからでも識別できるように配慮しましょう。暗い背景であれば明るい色でピクトサインを書いたり、日差しが反射しにくい場所に配置したりすると視認性を高められます。どのような場所から看板を見てもピクトサインが認識できるような工夫を施すと、多くの方にお店をアピールできます。
まとめ
ピクトサインとは文字を使用せず、記号や図を使って必要な情報を届ける視覚記号です。言語を問わず情報が伝えられるため、社会全体の利便性向上にも役立てられています。看板に取り入れると多くの方にお店の魅力をアピールしやすくなり、より高い集客効果が期待できます。今回紹介したポイントを参考に、ピクトサインを作成してみてください。
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