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病院の看板デザインの作成方法と失敗しないコツは?
私たちの生命や健康に関わる重要事項である医療。それをつかさどる各種各科の病院がありますが、その所在や診療科を分かりやすく表示する看板も大事なインフラの一つです。
本記事ではそんな病院の看板デザインについて、作成方法と失敗しないコツについてご紹介します。
病院の看板デザインの作成ポイント
病院の看板デザインにおいてはただ目立たせればよいというわけではなく、医療機関ならではの作成ポイントがあります。
以下、2点を例に挙げて見てみましょう。
診療科目を表示する
病院の看板デザインではそれが医療機関であると明示することはもちろん、診療科目についても分かりやすい表示が必要です。
医療機関の診療科目は大きく分けて内科・外科・整形外科・小児科・皮膚科・精神科・産科婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・脳神経外科・医学放射線科・麻酔科・形成外科・リハビリテーション科の15科があります。しかも各科のうちにはさらに細分化された科を持つものがあり、標榜診療科といって呼び方が異なるケースも見られます。
例えば内科であれば神経内科・呼吸器科・呼吸器内科・消化器科・消化器内科・胃腸科・腎臓内科・循環器科・漢方内科・心療内科・老年心療内科・アレルギー科などの標榜診療科名があります。
これらの診療科をはっきりと表示し、どういった症状に対応できる病院であるかを知らせるのも看板デザインの重要な機能です。
病院名によって診療科が分かる場合はよいとして、複数の科がある場合は診療日時などと合わせて表形式で記載するパターンが一般的です。
特色を目立たせる
病院の看板デザインでもう一つ大切なのは、その病院の特色を表現することです。
例えば女性向けに女医が診療する時間を明記していたり、夜間の遅い時間まで対応していることを示したりといった情報表記がそれに当たります。
また診療科のイメージをイラストなどで視覚的に表示するのも看板ならではの効果で、歯科であれば歯を擬人化したキャラクターであったり、心療内科には心を表すハートのマークを用いたりするなどのデザインが取り入れられています。
看板そのものには記載できる情報量の限度があるため、なるべく一目で訴求できるような工夫が必要といえるでしょう。
「医療法広告規制」に則って作成することが重要
病院の看板デザインにおける大きなポイントとして「医療法広告規制」による制限を受けることが挙げられます。
これは読んで字のごとく「医療法」に定められた広告のガイドラインを遵守した看板作成を求めるもので、生命に関わる医療という特性上も不可避のものです。
やや詳しく述べると、医療法第6条の5第1項では医療に関わる広告が虚偽のものであった場合、患者が適切な医療行為を受ける機会を損失する恐れがあるものとして罰則付きでこれを禁止しています。
また同法第6条の5第2項の規定と医療法施行規則第1条の9では、以下のような広告を禁じています。
- 比較優良広告
- 誇大広告
- 公序良俗に反する内容の広告
- 患者その他の者の主観又は伝聞に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談の広告
- 治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等の広告
これらには通常の広告であっても避けるべき事項も盛り込まれていますが、病院の看板デザインは健康や生命に関わる問題であるため細心の注意を払うのが原則です。
病院の看板デザインは業者に依頼することもできる
病院の看板の実物はもちろん業者に作成してもらうのが基本として、そのデザインも専門の業者に依頼することができます。
病院の看板デザインを得意とする業者であれば制作実績に基づいたノウハウを有しており、上記の医療法広告規制にも十分配慮した作業が可能です。
看板である以上は利用者の目に留まりやすいデザインが求められますが、病院についてはその特性上、色使いや意匠には独自の心配りが必要となります。
例えば伝統的な居酒屋であれば夜間でも目立つ赤提灯などが象徴的な目印ですが、病院を示すのに真っ赤な看板は向いているとは言い難いでしょう。
この場合の利用者は患者であるため、清潔感や安心感といった印象を与える優しい色使いが望ましいといえます。
また集合ビルなどで複数科の医院が入居しているケースでは、それぞれの違いをより明確にしたいところです。そうした要望についても専門業者であれば十分に意図を汲んだデザイン案の提案が可能なため、細かくオーダーを伝えて規定に則った上で効果を発揮する看板を作りましょう。
まとめ
病院の看板デザインでは診療科を明示することや医療機関ならではの色使い、または医療法に定められた広告規則を遵守する必要があることなどを解説しました。
普段目にしている病院の看板を思い起こすと、多くがいずれの条件も満たしており、そうした統一感そのものが一目で分かる病院看板の雰囲気を醸し出しているともいえるでしょう。
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