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現場シート・養生幕の取付方法と取付に関する注意点を解説
現場シート・養生幕は建築現場に不可欠です。しかし正しい扱い方や適切な取付方法が分からず、お困りの方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では「現場シート・養生幕とは何か?」という基礎から、現場シートの取付方法、取付時の注意点まで解説します。現場シートを使う機会のある方は、ぜひ参考にしてください。
現場シート・養生幕とは
現場シート、あるいは養生幕とは、建築や工事の現場で足場を設置する際に、傷付けたくないものを保護する目的で足場の周囲に張り巡らせるシートのことです。建物や足場そのものを守ります。
現場シートと養生幕は呼び方が違うだけで、基本的には同じものです。メッシュシートと呼ばれることもあります。色は一般的にグレーやブルー、グリーンものが多いですが、海外では景観を重視するため、建物の形が印刷されたデザイン養生シートを使うこともあります。
現場シートの役割
現場シートには、単に足場や建物を保護する役割の他に、以下のような役割があります。
宣伝
現場シートは企業の宣伝に役立ちます。足場に掛ける現場シートに会社名やコーポレートロゴなどを印刷しておくことで、広告として自社の宣伝ができるでしょう。
また現場シートに社名を掲げていると、現場を見た人に自社の仕事ぶりやこだわりを知ってもらうことができます。
注意喚起
現場シートは、働く作業員向けの注意喚起ツールとしても使えます。
「頭上注意」「指さし確認」など、現場で特に気を付けておいてもらいたいことを現場シートに印刷し、作業員にいつでも見てもらえる状態にするのが効果的です。現場の安全対策につながり、事故や危険の回避に役立ちます。
求人募集
現場シートは、現場作業員の募集のために使われることもあります。「作業員募集」「スタッフ急募」などの求人情報を現場シートに掲示し、現場近くを通行する人などに見てもらえるようにしておく方法です。現場シートを目にした求職者が問い合わせしてくれる可能性があります。
少子高齢化が進む昨今、作業の現場は人手不足になりがちです。しかしながら、積極的に人を集めたいと思っていても、求人募集のために広告を出すと経費がかかります。こうした問題を解決するために、現場シートでの求人募集は有効です。一度求人用の現場シートをつくってしまえば、その後はどのぐらい掲示しても、採用に関する追加費用が必要かとなるとは基本的にないでしょう。
現場シートの取付方法
現場シートの取付方法は、紐で足場にくくり付けるるだけと、意外とシンプルです。現場シートにはハトメを施した穴が開けられています。全てのハトメに紐を通して足場に確実に固定すれば、取付は完了です。
とはいえ、紐で足場に一つひとつくくり付けるのは手間がかかる作業でしょう。こうした手間を解消するのが、現場シート取付フックです。あらかじめハトメの数だけ専用のフックを用意しておけば、紐ではなくフックを使って固定でき、取付が楽になります。
高所でたくさんの紐を固定する作業は危険も伴うため、手軽で確実に固定できるフックは便利でおすすめです。
現場シート取付時の注意点
現場シートの取付には、注意すべき点もあります。事故などの危険を回避するため、現場シート取付時の注意点を確認しておきましょう。
風が強い日は取付作業はしない
風が強い日は現場シートが風にあおられるため、基本的に取付作業は避けるべきです。シートが動いてしまい危険なだけではなく、風が強ければ足場も揺れます。作業中にバランスを崩す可能性も高まるため大変危険です。
労働安全衛生規則によれば、強風の基準は10分間の平均風速10m以上を指しています。気象情報なども参考に、作業の予定を立てましょう。
※出典:厚生労働省. 「降雨及び強風等による労働災害防止の徹底について」(2023-10-17).
落下しないよう確実に固定する
現場シートは、いかなる場合も落下しないよう、紐やフックを使って確実に固定しなければなりません。
現場シートの落下は、通行人や作業員のケガなどを含む大事故につながる可能性があります。固定が甘いと、風にあおられて外れるなど直接的な事故の原因になりかねません。また、シワが寄って見栄えが悪くなると、施主や周辺住民に対する企業の印象が悪くなることがあるため、気に掛けておきましょう。
取付後も強風の日は取り外す
現場シートの取付後も、風が強い日は落下事故を防ぐために取り外すようにしましょう。台風など、あらかじめ強風になることが分かっている場合は、事前に外しておくことが大切です。
取り外しの作業にも危険が伴うため、慎重に作業しましょう。風が強くなってからでは、シートがあおられる、足場が揺れるなど危険が大きくなってしまいます。
保管するときは折りたたまない
現場シートを外して保管する際は、折りたたまずに丸めて保管してください。折りたたむとシワが付いたり、インクが剥がれたりする可能性があります。次に使用する際に印象が悪くなるだけでなく、作業する側も折り目が付いて使いにくいでしょう。
また現場シートが雨でぬれている場合は、乾いてから丸めて保管してください。濡れたままで保管すると、シートの変色やインクの剥がれを招く原因のなってしまいます。
さらに保管時はできるだけ高温多湿を避け、乾燥した場所で保管しましょう。湿気が強いと、場合によってはカビが発生することもあるため注意してください。
まとめ
現場シートは建築現場の養生だけではなく、施工会社のPRや注意喚起、求人募集などにも役立ちます。現場シートの取付方法はシンプルですが、強風による足場の揺れに注意したり、シートが飛ばされないよう確実に固定したりする必要があります。強風時は作業をしない、専用の現場シート取付フックを使うなど、スムーズかつ安全に作業が進められるよう工夫してください。
サインパートナーでは、鮮やかな印刷で耐久性の高い現場シートを作成致します。現場シートの活用をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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