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店舗開業にかかる費用はどのくらい?ステップごとにかかる費用を解説

店舗開業にかかる費用はどのくらい?ステップごとにかかる費用を解説

店舗開業にかかる費用の内訳は物件の賃料や内装費用、什器の購入費用、営業許可の取得費用など多岐にわたります。毎月発生する運転資金も踏まえて、必要な金額をあらかじめ把握した上で、余裕をもった資金計画が必要です。

この記事では店舗開業にかかる費用の目安や内訳、資金の調達手段について紹介します。

【ステップ別】店舗開業にかかるおおよその費用はいくら?

例えば飲食店を開業する場合、必要な開業資金は約1,000万円程度と言われています。ただし、全てを自己資金で用意するわけではなく、7割~8割程度を借り入れによって調達することが多いようです。

1,000万円前後という開業資金はあくまでも目安であり、店舗の立地や敷地面積、内装・外装の質などによっても大きく異なります。

資金不足によって立ち上げ時につまずかないためにも、まずは開業資金の具体的な項目と費用相場について把握しましょう。

1.店舗物件を借りる費用

店舗用の物件を借りる際には、賃貸住宅と同じく、敷金や礼金、仲介手数料、共益費、火災保険料の負担が生じます。以前の居住者が設置した内装設備を譲り受ける居抜き物件の場合、造作譲渡料を負担しなくてはいけません。

敷金は原則退去時に返還を受ける費用ですが、賃料未払い時の補填や、物件破損の修理費用に充てられる場合があります。

項目費用相場
敷金賃料の1~10カ月分
礼金賃料の1~2カ月分
仲介手数料賃料の1カ月分
共益費賃料の5~10%
造作譲渡料飲食店:50万円~300万円程度
火災保険料2万円~15万円程度

2.設備をそろえる費用

営業を始めるには、自社のビジネスに合わせた店舗の外装や内容の改修、商品ディスプレイや什器などの備品の購入が必要です。既存の設備の再利用が可能な居抜き物件の場合であれば、ある程度改修費用を抑えられるでしょう。

内部に何もないスケルトン物件の場合、初期費用は高額になる反面、細部までこだわったお店作りを実現できます。

その他、飲食店ではフライヤーや製氷機、美容室の場合はシャンプー台やセットの椅子など事業形態に応じた備品が必要です。店舗型ビジネスの集客を成功させるには、販促・宣伝に効果的な看板やのぼり旗もオープンと同時に備えると良いでしょう。

項目費用相場
施工工事(内装・外装)居抜き物件:10万円~30万円/坪
スケルトン物件:20万円~70万円/坪
看板製作費用2万円~40万円程度
厨房設備新品:~250万円程度
中古:~100万円程度
大型什器(家具、エアコン、証明など)新品:~300万円程度
中古:~150万円程度
備品(食器、調理器具、制服など)店舗ごとに異なる

3.営業に必要な許認可を得る費用

店舗の開業には、行政機関への届け出や許認可などの手続きをする必要があります。また業種ごとに法律で定められた資格の取得も必要です。賃貸料や施工費用と比較して高額ではないものの、申請費用や資格の取得費用が発生する点に注意しましょう。

項目費用相場
飲食店営業許可1万6,000円~2万円程度
菓子製造許可1万4,000円程度
喫茶店営業許可1万円程度
食品衛生者資格1万円程度
防火管理者資格8,000円程度

4.運営を維持するための費用

ここまで事業開始に伴う費用を紹介してきましたが、店舗運営では月々のランニングコストも考慮する必要があります。開業時点で飲食店や美容院の場合、運転資金の6カ月分を、それ以外の業種では3カ月分の余剰資金を確保すべきだと言われています。

知名度が低い創業期は売上目標に達しない月が多くなると想定し、あらかじめ月々のコストを把握して、余裕をもった資金計画を立てましょう。

項目費用相場
仕入れコスト飲食店の場合:1万6,000円~2万円程度
人件費店舗ごとに異なる
水道光熱費飲食店:10万円程度
通信費1万円程度
Webサイト維持費5,000円~2万円程度
広告宣伝費1万円~10万円程度
車両維持費2万5,000円程度
決済サービス利用料決済額の約3.5%
家賃店舗ごとに異なる
保険料店舗ごとに異なる

5.諸費用

他にも、必要に応じて諸費用が発生する場合があります。ネットショップや企業サイトの構築・運用に伴う制作会社への委託料、ロゴの制作費、社用車の購入費などが発生します。事業拡大に伴い人材を募集する場合、求人サイトや広告への掲載費用の負担を迫られる点にも留意しましょう。

開業資金を調達する方法

前述のように開業資金の目安は約1,000万円と言われていますが、全て自己資金で賄うわけではなく、その7割~8割を借り入れなどで調達する方法が一般的です。

開業資金の調達には、銀行や日本政策金融公庫の融資の活用、返済不要の補助金や助成金の活用などの方法があります。状況によっては親族・知人から借りるケースもあるようです。

公的機関や金融機関は審査がきびしい傾向があり、申し出から調達まで時間を要します。事業計画書を作成し、採算性や将来性の高さを融資担当者への説明も必要です。

中小企業の開業に特化した日本政策金融金庫の中小企業経営協力化資金を活用する方法もあります。

まとめ

店舗開業には物件の賃料や内装・外装の施工料などの出店コストのほか、営業許可の申請料や広告宣伝料が発生します。自己資金だけで開業に必要な費用を用意するのは現実的ではないため、必要に応じて資金調達を実施しましょう。

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