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ターポリン生地のメリット・デメリットとは?主な用途も紹介
ターポリン生地はタペストリーや横断幕、養生シートなどに使用される生地で、雨風に強く汚れにくいため、屋外での使用に適しています。
ターポリンという単語に馴染みがない方は多いかもしれませんが、街中のいたる所で目にしているポピュラーな素材です。
ターポリンとはどのような生地なのか、メリット・デメリットや主な用途などを紹介します。
ターポリンとは?
ターポリンとは、ポリエステル製やナイロン製の布に、柔らかい質感の合成樹脂をコーティングした強度の高い生地です。
三層構造になっているので、一般的な布生地に比べ雨風に強く防汚性に優れるのが特徴。耐久性の高さは、アウトドア用のバッグの素材に採用されるほどです。
丈夫で汚れにくいことから屋外で使用されることが多く、商業施設の壁面に取り付ける懸垂幕や横断幕、建築現場の養生シートなどに利用されます。
スタンダードタイプ以外にも、メッシュタイプや遮光タイプ、吸着タイプなど種類があるため、用途によって適したターポリンが使用されています。
ターポリンのメリット・デメリット
ターポリンには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在します。良い面・悪い面の両方を把握した上で、ターポリン生地を採用するか考えましょう。
ターポリンのメリット
ターポリンの大きなメリットは、耐久性が高いことです。
前述したように耐久性が高く汚れや水にも強いため、雨や風、ホコリ、直射日光、湿気などさまざまな要因に晒される屋外でも、問題なく使用できます。
だからこそ工事現場の養生シートや学校の懸垂幕など、屋外で数年単位の長期間にわたって使用し続けられます。
多少の汚れなら軽く拭けば取れるので、メンテナンスも簡単です。
また発色が良いので、飲食店の店頭に設置したりイベント会場に設置したりと、野外で人目を惹きたい際にぴったりです。シワになることなく、美しい状態で設置し続けられます。
なにより「耐久性の高さ」「水・汚れへの強さ」「発色の良さ」を持ち合わせているにもかかわらず、リーズナブルな価格となっています。
屋外で使用する上で、多くの好条件を持ち合わせている生地です。
ターポリンのデメリット
ターポリンのデメリットは、三層構造で丈夫だからこそ重い点です。
生地に厚みがあるため持ち運びするには適しておらず、スポーツの横断幕のように試合の度に使用するには適さないでしょう。
基本的には、常設で設置し続ける際に使用するのが適しています。
ちなみにカットすると、くるっとカールするようになるのでサイズを調整するのには不向きです。
また合成樹脂でコーティングしていることもあり、風を通さず強風に弱いのもデメリット。風の影響を受けやすく、バタバタとなびきやすくなっています。
風の影響が心配な場合はメッシュターポリンの使用がおすすめですが、網目状になっている性質上どうしても写真や文字などデザインの視認性が悪くなります。
店頭などに設置する場合は、重りや紐などで固定して風に煽られないよう工夫するのがおすすめです。
ターポリンの主な用途
ターポリンの主な用途として、養生シート・横断幕・懸垂幕・店頭幕・タペストリーの5つが挙げられます。
それぞれの用途に、ターポリンが適している理由を解説します。
養生シート
養生シートは、建設現場で発生するホコリなどを外に漏らさないために張られるもので、丈夫で汚れに強いターポリンが使用されています。
建設現場や工事現場などでは注意していても、ホコリ・汚れが生じるため、防汚性が高いターポリンがうってつけです。
特に高所で使用する際は、強風に煽られないようメッシュターポリンが使用されます。
横断幕
スポーツの応援などで使用される横断幕にも、ターポリンが使用されることがあります。
例えば学校にある「全国大会出場」という横断幕のような、雨風に晒されやすく汚れやすい環境で使用される横断幕には、防水性・防汚性の高いターポリンが理想的です。
一般的には布製の横断幕が使用されますが、野外で常設するような横断幕にはターポリンが使用されます。
懸垂幕
懸垂幕は垂れ幕・縦幕とも呼ばれ、商業施設や学校の壁面に使用される幕です。
百貨店の壁面にある「北海道物産展開催中!」や学校の壁面にある「インターハイ出場おめでとう!」など、遠目からでもわかるような大きな幕のことです。
屋外の壁面に長期間掲げられることが多いため、丈夫で水や汚れに強いターポリンが使用されます。
店頭幕
店頭幕は飲食店や小売店の店頭で、販促・宣伝のために掲げられる幕です。
店名はもちろん、メニュー名やキャッチコピー、メニューの写真などを印刷して掲示しておくことで、看板の役目を果たしてくれます。
店頭で通行人に対し訴求する必要があるため、発色が良く汚れにくいターポリンが重宝されています。
タペストリー
飲食店や小売店、商業施設など、さまざまな場所で宣伝のため使用されています。
例えば飲食店のメニューの吊下げバナーや、商業施設のプロモーションなど、店頭幕と同じく販促・宣伝に活用されています。
発色の良さやシワになりにくい点から、遠くからでも視認しやすいターポリンがぴったりです。
まとめ
ターポリンは三層構造で丈夫なのが特徴。水や汚れに強くシワになりにくいことから、横断幕や懸垂幕など、野外で掲示するのにぴったりな素材です。
発色が良いため遠くからでも視認しやすく、広告・宣伝に用いやすくなっています。
反面、重たい生地なので持ち運びには不向き。常設しておくアイテムに使用するのがおすすめです。
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